<
Blenderタイトル
  

このページはYOU TUBEにアップ した動画「sky video  6 epilogue」の作成に使った3D-CGソフト Blender(ver2.63と2.64)によるメイキングページです

空撮に少し飽きが来て、映像作成の違う方法を考えていると、3D-CGを思いつきまし た、といってもその手のソフトは使ったことがなくネットで調べてみるとBlenderやメタセコイア、六角大王がヒットしましたが、使い方が分らず本屋に 行ってBlenderの本の種類が多いのでBlenderをダウンロードしました。このようなことで、今回はCGソフト Blenderとビデオ編集ソフ ト Video Studio を使い「sky video 6 epilogue」を作成しました。ただし、あくまで初心者の作品ですので粗い場面がありますが、大目に みて頂ければ幸いです。

※Blenderを使うにあたって、イン ター フェースでver2.6からは日本語化が可能になっています。初心者にとって英語表記か日本語表記かは重要な選択です。私は英語表記を選択しました。それ は、日本語表記にするとパソコンが重くなるということ(パソコンのパフォーマンス、特にグラフィックカードの問題)と書籍やネットでBlenderの使い 方 を調べるにあたり、英語表記の方が理解しやすいためです。さらにBleder使用で右クリックで選択、左クリックで確定という動作を気にする意見がありま す が、すぐに慣れるので、これも仕様を変えないでそのままにしておいたほうが良いと思います。

ラインl

A、オープニングタイトルの作成

ワッカ
sky video 6タイトル

まずはオープニングのタイトルの作成は二つの方法を考えました。

  1、ワッカや文字をBlenderで作り、アルファチャンネルをかけ てpngファイ ルとして連番で保存し、    avtileで動画にして(Blenderでの出来るのですが・・・)出来た動画ファイルと実写ファイルを Video Studioのオーバレイを使って完成させる。

 2、1と同様ワッカや文字をBlenderで作りBlenderファイルで保存。 Blenderで実写動画をカメラト   ラッキングでマーキングして、先に作ったワッカや文字のファイルをノードで重ねて完成させる。

1,2両方試しましたが、1は簡単ですが出来上がりは2の方が良かったので2の映像を 使いました。2はタイミングが合わせ易く、ライティングの設定が微妙にできるので、(当たり前ですが)鮮明な動画が作成できます。

2の作成手順・・・Blenderを起動

     ①テキストを入力

タイトル作成1
・Blender の初期画面からキューブをXキーで削除
・オブジェクトモードでAddのテキストをクリック
・3Dビューに出てきた「Text」をエディとモードに変更して 「sky video 6 epilogue」に変更する。フォントを好みに変更
・Extrudeで文字に厚みをつけ、X軸を回転軸としてRキー で垂直に起こす

     ②入力した文字に色付け

タイトル作成2
・マティア ルを新規設定して色をつける
・Diffuse、Speculer、Transparency、Shadowの設定を行います

     ③アニメーション設定

タイトルアニメ

・タイムス ケールを1から100に設定(レンダリングは30fpsなので約3秒の  シーン)

・キーフレームが1で文字が最小となるようにカメラの位置を変更(Iキーを押 してLoc Rotをクリックして固定)

・次にキーフレームを100に変更して文字が最大になる ようにカメラの位置 を文字から離して固定(Iキーでカメラの位置を固定)

・ライティングを調整する。



           ④実写合成(Compodite)に関してはCの実 写合成で・・・ 

ラインs

B、宇宙船(NOVA)の作成

NOVAは「sky video 6 epilogue」の最終シーンで惑星ドノスの攻撃船に体当たりするので、出来るだけ頑丈でシン プル なデザインを考えました(頑丈そうに見えますか?)。NOVAの作成(モディリング)は難しくないのですが、NOVA後部の噴出口からガスを噴出している 様子をスモークやパーティクルを使ってシーンを作りましたが、安っぽい(元々安っぽいのですが)シーンになってしまったので、噴出口にスポットを当てるこ とにしました。


宇宙船1
宇宙船2

宇宙船NOVA3
宇宙船NOVA5



NOVA全景

主役の宇宙船NOVAですが、NOVAのモデリングは簡単・シンプルでテキトーでした。な るべく頑丈そうに見えれば・・・という想いで思いつくまま作っています



ラインs

C、実写合成

動画「sky video 6 epilogue」のシーンでは宇宙船が宇宙空間を航行するシーンや地球に着陸するシーン は全て実写合成で作っています。最初は実写合成の設定が面倒でした。特にカメラトラッキングはマーキングに時間がかかり、average solve  errorの解析結果が高い数値がでるとうんざりしましたが、繰り返しマーキングをしているとだんだん慣れてきて作業が早くなります。



コンポジション1

①Blender初期画面から3Dビューのヘッダにあるエデットタイプメニュから 「Movie Clip Editor」を選択

②画面左下のOpenをクリックして予め録画した実写ファイルを読み込む。すると3Dビュ画 面に映像がされる

③Maker パネルのTracking Settingの▼をクリックしてTracker からSadを選択

カメラトラッキング

キーフレームを1にして画面の各所にマーキングをする(マーキングはctrlキーを押して左クリック) この録画ファイルは上から下に流れるビデオなので8か所マーキングをしている


Blennderファイルのインポート


コンポジション2


①画面を左右に二分割画面する。画面下 Movie Clip エディタのモードメニューから Reconstructionを選択

②③画面左側のOrientation パネルからFloorとSet Originをクリック

④⑤さらにその下、Set BackgroundとSetup Tracking Sceneをクリッ ク

⑥画面上部FileからAppendをクリックしてNOVAのBlenderファイルをインポートす る。

(Blenderファイルのオブジェクトだけを読み込む)


ノード エディター

コンポジション3

画面左下のエデットタイプメニュから 「Movie Clip Editor」をNode Editorに変更。さらに画面下中央よりやや左の写真が二枚重なっているようなボタンをクリックす ると、ノード表示が現れる。

ノードにマウスのポインターを置き、shift+Aでノードの追加をする。表示されたメニューから  Color → RGB Curvesを選択。さらにshift+AからFilter→Blur を選択する。(RGB Curvesはグラフの中央を上に伸ばす。BlurはFlatからFast Gaussianに、サイズをXを2、Yを1に変更す る。

画面右側の3Dビューにはインポートした宇宙船NOVAが表示されているが、NOVAの下のパネルは NOVA の影が投影されるようにするためのもので、立体感を出すために設置している。

nova着陸

カメラの位置を調整してNOVAのサイズと向きを実写映像と合わせ、ライティングを調整してリアルな映 像に近づける。

F12を押して簡易レンダリングを行いライティングの調整を繰り返し行う。


簡易レンダリングによる画像確認が終われば最終的なレンダリングを行います。レンダリングはそれなりの 時間がか かります。私は、夜寝る前にctrl+F12を押してレンダリングをスタートさせ、朝に動画が出来上がっているという方法をとっています。その為に簡易レ ンダリングでしっかり画像を確認しておか ないと最終の動画作成が何日も掛かるということになります。

ラインs

「sky video 6 epilogue」は宇宙船という堅物がモデルで簡単な手順ですが、作品の 主人公が人物や動物になると、モデリングで作ったメシュにボーンを入れ、アーマチュアを形成しさらにアニメーションを設定(歩いたり、ジャンプしたり) する必要がありますので動画の完成までの時間は長くなります。さらに主人公の口パクや目の瞬き等顔の表情を設定する細かい作業が必要になってきますが、そ れだけ作者のイメージに近い動画が作り出すことが出来ます。

3D-CGソフトはBlender以外にもありますが、Blenderはモデリング、UVマッピン グ、アーマチュア、アニメーション、物理シミュレーション、ノード、レンダリング等の機能がそろっている無料の3D-CGソフトでは素晴らしいソフトだと 言えます。






          リンクトップページリンク六甲リンク石鎚山リンク千が峰リンク伊吹山リンク空撮と特撮
       ライセンス